私が高校3年生(1969年)の時、学生運動が激しくなり受験勉強に専念して大学に進学すべきか、学生運動に加わって社会を改革すべきか、自分の人生について深く考える時期がありました。
毎日哲学書を読み友人と激論を交わす中で、次第に心の中の葛藤が激しくなり、何故こんなに生きるのが苦しいのに人間は生きねばならないのかと自問し、夜も眠れなくなりました。
どん底に落ちた時、自分が批判していた受験戦争に自分も染まっていたことに気づきました。即ち、受験勉強の経験で全ての問いには答えがあると思い込んでいたのです。
『何故人は生きるのか』との問いには答えが無いかもしれないと気がついたのです。その時から失うものは無いと開き直って、残りの人生を楽しもうと決めました。
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